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はがき伝道

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  • はがき伝道 2022年8月17日

    はがき伝道 令和4年8月406号 真福寺

     

    お盆経の一部抜粋した。経文である。

     

     

    お盆の先祖祀りの供養を積むことは

    父母の苦労、德に報い、答える宗教行事である。

     

    今、生きている私達には、

    幸福や楽しい人生と健康で

    長寿でいることが尽きないよう願い、

    亡くなった人々や御先祖様は

    苦から離れて安心と安眠を願う

    供養の救いの中に生まれますように願う。

     

    そんな年中行事の一つが

    7月、8月のお盆供養だと

    私は思っています。

  • はがき伝道 2022年8月17日

    はがき伝道 令和4年7月405号 真福寺

     

    ただされだけで十分

     

    元気で愉快に働き、

    晴々と年を重ねる

    長寿の秘訣は

    自分に合う波長で

    人生を送ることである。

     

    充実感、一体感、安心感で

    満たされる心を体得することである。

    自分の心の器が

    満足する時、

    笑顔、和顔、幸福感の

    充足を味わえる。

    笑々幸福の顔となる。

     

    年を重ねてくると、

    新しいものよりも、

    これまでに触れてきたものを

    もう一度味わってみたくなる。

    かつて聞いた音楽、

    見た絵、読んだ本、

    誰かと歩いた場所、

    すでに出会っている人との

    縁のある思い出と意味。

    現在まで歩いてきた

    地続きの思い出の中に

    その時その時の

    歩幅が少しずつ違っていたことに

    気付くことがいっぱいある。

     

    今、終活、終活と

    マスコミに振り回されて、

    あくせくと

    死の支度をする暇があったなら、

    少年、青年、壮年、老年と

    それぞれの時代に

    置き忘れてきた

    地続きの思いの気づきを

    楽しむ時間に充てることが

    大事じゃないかと思っている。

     

    過去仏と私は友達

    御先祖様は

    私の中に生きている。

    私が喜べば、

    御先祖様も喜ぶ。

    私が泣けば、

    御先祖様も悲しむ。

    私がありがとうと言えば、

    御先祖様もありがとうという。

     

    今、ここに私が生かさせて頂いているのは、

    御先祖様のおかげ。

    御先祖様にありがとうといえば、

    御先祖様はあなたが今ここに生きているから、

    過去仏の私も、

    今ここに生きていられるのだよ。

    と答えてくれる。

    今ある家族の幸福を願わぬ御先祖様はいない。

    楽しく明るく幸せな日々に感謝しながら、

    お盆を迎えましょう。

     

    令和4年7月8日安倍元首相が暗殺された。

    ご冥福をお祈りします。

     

     

  • はがき伝道 2022年8月17日

    はがき伝道 令和4年6月404号 真福寺

     

    都会のトカゲ

     

    渡辺和子氏は、

    「与えられた場所で

    花を咲かせなさい」と言った。

     

    禅では

    「随所主となる」

    「一隅を照らす」

    「立所真」

    「主人公」と禅語で語っている。

     

    先日、地下鉄赤坂見附の

    歩道を歩いていたら

    トカゲが雑踏の人ごみの中で

    ちょろちょろしていた。

    お堀には魚が泳いでいる。

    こんな都会の真中で、

    “トカゲ”、“魚”、“アリ”も

    与えられた場所で

    生きているんだなと思った。

     

    人間中心のただ中で、

    自然は人間に関係なく

    悠々と息をしているんだと思うと、

    生かされている

    自分を大切にするだけでなく、

    自然の懐の深さの中で

    生かされている

    感謝を忘れてはいけないと思った。

     

    私は我の強い人間である。

    その我を捨て去ることが

    柔らかい心に生まれ変わるために

    必要だと思った。

     

    今まで私は

    「俺がやらねば誰がする、

    今やらねばいつできる」

    で生きてきた。

    そのために失ったものもある。

    家族のためにと思うことを

    大事にしてきたつもりが、

    違っていたりした。

    俺が俺がの押し売りに

    明け暮れて、

    家族や相手の気持ちを

    聞くことさえ怠っていた。

     

    相手の心を聞かねばと思うのとは裏腹に、

    自己中心で生きてきた。

    一方通行の理解で終わっていた。

    全分を分かったつもりが、

    一分も分かっていなかったのである。

    私自身が

    「随所に主となる本来の面目」を

    見直すときである。

     

    泣き笑いを一緒に分かち合い、

    一緒に助け合って生きていく。

    誰が一番先ではなく、

    みんなそれぞれの歩みをして

    心がつながっている。

    そんな安心の中で

    生きてゆくことを

    大事に生きていきたい。

    そんな思いでこれからの人生を

    歩いていくつもりです。

     

    自然の中で人間は生かされているように、

    一人では生きてゆけないのである。

    「一切我今皆懺悔」である。

     

     

  • はがき伝道 2022年5月2日

    はがき伝道 令和4年5月403号 真福寺

     

    2月より2ヵ月にわたる

    ロシアによるウクライナ侵略は

    不幸の方程式である。

    日本がそんなマイナススパイラルに

    陥らないことを祈念する。

    23年前の平成11年118号で書いた一文を再録します。

     

     

     

    「日本人は安全と水はタダだと思っている」

    『日本人とユダヤ人』より

     

    ヨーロッパは今、

    EU経済統合が出発しました。

    統一通貨による

    経済活動は

    世界的にも多大の影響が生まれます。

    ソ連邦の崩壊による、

    各民族間闘争が多発している

    現在の東欧が分裂の方向で

    社会が動いていくなかで、

    経済統合が経済統一という方向で

    平和と繁栄に向かい活動が始まりました。

    日本のそばで

    日本を射程距離内に置いたミサイルが

    配備されつつあるのに

    何ら会議が、討論がからまわりして、

    本論にならない国、

    それが日本です。

     

    「モルダウ」という名曲があります。

    愛国主義者であり、

    祖国の美しい自然を

    だれよりも愛したスメタナは

    交響曲「わが祖国」をつくりました。

    この曲中の二曲目が「モルダウ」です。

     

    祖国あっての平和であることを

    学ぶべきです。

    自分の国に愛情を持つことを

    否定したことから

    日本の現在の悲劇が

    はじまったように思えます。

     

    日本は、国が植民地とか

    他民族に支配されて

    奴隷として難民になる悲劇に

    直面したことがない

    平和国家です。

    しかし、世界が

    これほど身近に感じられる今日、

    いつ他国が牙を向いて

    襲いかかってくるか

    わかりません。

    他国に支配される苦しみは

    世界史に知ることができます。

     

    日本の文化のすばらしいことは

    一本の縦糸である

    日本民族が

    旧石器時代、縄文時代より

    現代まで切られずに繋がっていることです。

     

     

  • はがき伝道 2022年4月7日

    はがき伝道 令和4年4月402号 真福寺

     

    新沼謙治さんの歌に

    「ふるさとは今もかわらず」

    という歌がある。

     

    「静かに流れる川、

    薫る草の青さよ!

    緑豊かなるふるさと、

    花も鳥も歌うよ!

    君も僕もあなたも、

    ここで生まれた

    ああ、ふるさとは

    今も変わらず」

     

    一生懸命働いて働いて、

    立ち止まる時間も無いまま、

    時代は変化し

    自分の人生を過ごしているうちに

    ふるさとの山々、

    川のせせらぎの音さえ

    聞くことを忘れてしまう。

    そんな毎日の果てに、

    突然病に襲われることもある。

    そして戦争が目前に現れることもある。

    令和4年2月21日に

    ウクライナ東部の独立を承認する形で、

    ロシアは軍隊を派遣した。

    ウクライナの内部の呼び込みにより

    ロシアは戦争に突き進んだのだ。

     

    春の日差しを浴びる暇もなく、

    老人や女性や子供たちは

    一瞬で真冬の地獄に

    突き落とされたのである。

    平和の喜びを満喫する風景が

    たったの三週間で

    ウクライナは廃墟と化したのである。

    平和と安全と水は

    タダでもらえ、

    故郷の温かさを

    享受できると思っている

    日本人は幸せだと思った。

    しかし、

    いつ何が起こっても

    おかしくないことを

    世界の歴史は教えていることを

    忘れてはいけないと思う。

    「生まれ育った故郷は

    今も変わらず」でありたい。