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はがき伝道 410号 命の磁場

  • はがき伝道 2023年1月6日

    はがき伝道 令和4年 11月 410号 真福寺

     

    ライフフィールド(命の磁場)

     

     位置エネルギーは不易である。

    御先祖様より引き継がれた

    命の絆によって蓄積された

    巨大なエネルギーと言える。

     

     運動エネルギーは流行である。

    時々刻々と変化していく

    只今活動している

    有限な生命エネルギーが

    我々の命である。

     

     人生の磁場エネルギーを

    位置エネルギーに例えるなら、

    死者の眠る墓所がそれになる。

    子孫繁栄のために家継承は

    大事な儀式により伝承され、

    過去から現在まで大切にされてきた。

     

     そして、お墓、その施設や仏壇は

    重要なエネルギーの磁場になるのです。

     

     中国の2500年前の

    春秋戦国時代。

    斉の宰相に晏子がいる。

    斉国王景公が正殿の楼台を築いたとき

    逢手何の母親が亡くなり、

    父の眠る墓地が楼台の下にあるので、

    そこに母を合葬させてほしいと願いでる。

    そのことを晏子に頼みます。

    晏子は斉の景公にその事情を話し、

    合葬の願いを叶えたという話がある。

    古来より墓所は

    人間の魂が眠る墓地として

    大切にされてきた。

    その例は過去から現代まで多々ある。

     

     先祖代々の生命の大木は不易である。

    我々一人一人の人生は有限な流行である。

    有限な生命の拠り所は

    御先祖様の眠る大木のごとき

    墓であることを忘れないことである。

    自己の幸福は多くの縁と絆によって

    守られていることを思うとき、

    先祖供養や葬儀・法要は

    大事な儀式となるのです。