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はがき伝道 371号 情熱に勝る能力なし

  • はがき伝道 2019年10月21日

    はがき伝道  令和元年9月 371号 真福寺

     

    「情熱に勝る能力なし」

     

    「鈍刀を磨く」坂村真民の詩より

      鈍刀をいくら磨いても無駄なことだというが

      何もそんな言葉に耳をかす必要はない。

      せっせと磨くのだ

      刀は光らないかも知れないが

      磨く本人が変わってくる

      つまり刀が“すまぬすまぬ”と言いながら

      磨く本人を 光るものにしてくれるのだ

      そこが甚深微妙の世界だ

      だからせっせと磨くのだ

     

    二宮尊徳の言葉

    「おおよそ、人の勲功は

    心と体との二つの骨折りに成るものなり。

    その骨を折りてやまざれば必ず天助あり」

    「骨を折れや二三子(そなたたち) 勉強せよ二三子」

    先知先賢の一致して説くところである。

    今回は『致知』2019年10月号より引用した。

     

    「赤尾の道宗」とよばれた妙好人がいる。

    この人の評判をきいたある僧が

    「化けの皮をはがしてやろう」と

    田んぼの草取りをしていた

    道宗の尻を蹴飛ばして転ばせた。

    すると道宗は自分で転んだかのように

    平然と立ち上がって、また草取りを始める。

    それでもう一度、蹴飛ばすと、

    また“わっ”と転ぶ。

    しかし、同じように平然と草取りをした。

    その僧は呆れていながら感心して

    「お前は見知らぬ者に理由なく蹴飛ばされ、

    転ばされて腹がたたないのか」と思わず尋ねた。

    すると道宗は

    「前世の借金払いだ。

    まだまだ残っているかもしれん」といったそうです。